駆逐艦「初春」製作記(5)プロペラガード作成

なんと前回から2ヶ月以上あいてしまいました。久々の更新です。
でも製作過程は全然進みません。前回の終わりからの違いは、1mm四方の工作が左右2箇所だけですw

前回削り取った「プロペラガード」を、真鍮線を使って作り直します。
日本の駆逐艦のプロペラガードは、大きく分けて「ブロック」型のものと「枠」型のものがあります。キットそのままの「初春」は、板型のものがついていました。

これの艦尾にヒレのような翼のようなのがついてます。竣工当初の「初春」はブロック型なのでキットのままでいいのですが、大改修の際に枠型のものに変更されたようです*1
そこでキットのものは削り取って、枠を作り直しちゃおう、というのが今回のお題です。

一口に「駆逐艦のプロペラガード」と言っても形状は様々で、中には途中で変わってしまうものも*2


初春のそれは、三角形のものが甲板すぐ下について、下から一本の桁で支えられるという形状。
前回作った天津風など陽炎型はこの形状に近い(もう少し丸みを帯びた形をしている)。


一方次に作るつもりの白露型はこんな感じで、潰れた円形で上から二本の桁で支える形状。

形が分かったので製作作業に入る。まずは3つ穴を開ける。次に真鍮線をエッチングベンダーミニを使って折り曲げる。そして瞬間接着剤を付けて、穴に差し込んでできあがり。

と、文章で書くと一瞬だが、片舷やるのに2時間かかった!
原因は長さ5mm、太さ0.2mmの真鍮線、すぐにどっかに行ってしまうのだ。ピンセットでつかんで差し込もうとすると、どこかへ飛ばしてしまう。運良く差し込めたとしても形が気に入らない。そんなこんなで両舷終わるのに一日かかってしまいました。


出来栄えはご覧の通り、一応満足のいくものに。たったこれだけの作業にどれだけの時間とブログの文章量を費やすのだろうかw

足掛け2ヶ月、仕事とゲームのデイリー任務に忙殺されて(後半は要らんだろ!)模型あまり触れてなかったのも、この作業が上手くいかなかったからでした。でもこれで山場は越えた!あとは塗装と組み立てだ!多分!
ということで次回は多分ゴールデンウィークですね。それまでは週末もあまり時間が取れないので、ゴールデンウィーク中に何とか初春を完成させたいと思います。

さて今日のMVTは、何にしましょうか。今回はどちらかというとツールに振り回された感が強い。そういえば今回初めて3Dの図を載せました。これはSketchUpというgoogleが出してるツールで適当に描きました。こいつをMVTということにしておきましょうw

SketchUp https://www.sketchup.com/ja

*1:大日本絵画刊「日本海軍小艦艇ビジュアルガイド 駆逐艦編」p.46

*2:特型駆逐艦吹雪型綾波型、暁型)、初春型のうち「若葉」「初霜」、朝潮型はブロック型。初春型の残りと白露型、陽炎型等は枠型。同じブロック型や枠型でも、建造時期や艦型によって形や位置が微妙に違う。

小牧オープンベースに参加しました

初の航空祭でした。そして初めてまともに空港や基地でカメラを構えました。。。
大量に撮った写真の中から、お見せできそうなものをピックアップしました。

前日に現地入りして、県営名古屋空港の展望デッキへ。
そしたらちょうど前日に路線就航したばかりの、フジドリームエアライン(FDA)のJA10FDが降りてきました!


しれっと後ろにブルーインパルスが写ってます。


4つのスポットにFDAが勢ぞろい。FDAの機体は全てカラーリングが異なっているので同じ会社の同じ機種でも見ごたえがあります。


離陸!

そして当日。色々と見るものがあったので、じっくり飛行展示や地上展示を見ている時間が取れませんでしたが、その中から幾つか。


KC-767からF-2への空中給油のデモフライト。実際には給油していません。ポジションについて並んで飛びます。


一方こちらはKC-130HからUH-60Jへの空中給油デモ。ヘリの空中給油は速度差が大きいので難しいそうです。


地上展示の並び。ブルーインパルスの機体の周りは一際人が多い。


愛知県防災航空隊所属のベル412EP「わかしゃち」。着陸前のホバリング。プロペラ回して撮りたかっただけw


空中給油を終えて帰ってきた(多分)、KC-767。


ブルーの飛行はほとんど見れず。かろうじて見れた「サクラ」。曇天なのが本当に残念でしたが、ちょっとでも見られてよかったです。

久々のブログ更新はまたしても模型ではなく写真でした。模型ももちろんやりますよ!初春のプロペラガードに振り回されてますがw

艦これ改について思うところ

ついにカテゴリー化してしまいました。艦これ。
艦これ改をこの土日にプレイした雑感を書いてみようかと。一応ネタバレはほとんど無いと思われます。
あと、日記カテゴリーは廃止しようと思います。どうせ全部日記なので。

さて、前情報でUIがパワポだとか書割のようなキャラの戦闘画面とか散々な言われようでしたが。

個人的には結構満足してます。

具体的には、以下のようなブラウザ版のある意味で不自然な点が解決されてました。

・移動の概念がない(距離の離れた海域*1に連続出撃できちゃう等)
・資源の自然増加(海軍司令部からの俸給?どっから出てるんだアレ)

まぁ戦闘面の不自然さはさておき。資源ゲーであり艦隊運用ゲーであるブラウザ版で抜け落ちてたところが補完された感じ。

もちろんそれを実現するために操作系は複雑になっていて、その煽りで以下の問題点が浮かび上がります。

・どの艦がどこにいるのか全然わからん(別海域にいる艦船は一覧に出ない)
・自然増加がないので資源が枯渇すると詰む(まぁリセットできるしリアルっちゃリアルだけど)

んでUI面は見た目通りクセが強い。

・ソート順を覚えてくれない(ブラウザ版では確か一年半くらい前に対応したはず)
・キー操作系とタッチ操作系の不統一(どっちかで全て操作するのはキツい、タッチは反応が悪い)
・ショートカット系操作で誤操作しやすいアサイ
・戦略画面で編成等を行うと執務室に戻ってしまう(Rキーで切り替えればいいけど)
・装備切り替えのUI階層が深い(艦隊切替→艦娘選択→スロット選択→装備種別選択→装備選択。)
・別の艦娘の装備を変えるには艦娘選択まで戻る必要がある(右スティック等で切り替えられない)

ショートカットキーの例を挙げると、戦略画面で△→△で入渠、△→□で補給、□→□でターン終了。*2
個人的に△と□を押し間違えやすいので、これはキツい。
最後の例は、SFC版のFF4あたりで、装備画面でLRでキャラ送りできない感覚。他の画面では右スティックがそういう役割を与えられているのに、一番使いたい場面で使えない。そして一般的にキャラ送りで使うLRボタンは、戦略画面と執務室の切替、ショートカットメニューを開く機能にアサインされてしまっている。

そしてこれらの操作性にトドメを刺すのが

・充実したオプション(音量三種+操作ガイド*3のオンオフのみ)

せめてショートカットキーの有効無効、LRの使い道とかは切り替えさせて欲しかった。

あれ?ゲーム性の話をしたかったのに、UI系のツッコミの分量がえらいことになってるな。

ゲーム性に一役買っている移動の概念も、今どこにどの艦がいるのかを把握するためのUIが各所に散らばっているので、非常に時間がかかる。新規入手した艦娘がカブりか確認するのも一苦労。ロックかけるのも一苦労。
いや、確かに現実で各艦の居場所を逐一把握し、その上で作戦立案していくのは大変な作業ではありますよ。でもゲームなんだし何もそんなところ(通信網が脆弱だったり情報管理が疎かだったり)を再現しなくてもいいじゃないですか。

期待していた「一からやり直す楽しさ」は十分に堪能しています。
装備が全然なくて開発に勤しんだり、ドロップや建造結果に一喜一憂したり。
あ、ドロップ率はブラウザ版から激減しています。道中はS勝利でもほぼドロップなし(ひょっとしたら無いのかも)、ボス戦でA勝利以上でドロップという感じ。
そのくせ近代化改修任務のノルマが結構重くてしんどい。というかブラウザ版のように全ての繰り返し系任務をこなしていくのはほぼ不可能です。ブラウザ版もある程度の艦隊規模になるまでは難しいので、最初だけかもしれませんが。

ブラウザ版の「待ち」要素が全く無い*4ので、ブラウザ版の待ちゲーっぷりに嫌気が差して離れた向きには、ひょっとすると歓迎されるかもしれません。
もちろんそれ以外のところで拒絶反応が起こっても、当方は責任を持ちませんが。

書きたいこと、言いたいことが多すぎて余白が足りないので今日はこの辺にしておきます。
一応、ブラウザ版の2-2にあたる海域までは突破しました。まだ戦艦はいません。今いる中で一番レアなのは練習巡洋艦「香取」でしょうか。そんな感じです。

すっかりブラウザ版のイベントと改に時間をとられてしまい、模型触れてないですが、頭の中では次の作業計画は立っています。あまり期待はされてないでしょうが、そちらも近日アップできたらいいな。

*1:ソロモン海とキスカ島とか

*2:△キーで簡易編成画面が開き、△で入渠、□で補給。□キーでターン終了確認画面が開き、もう一度□でターン終了という仕様。

*3:多分、一定時間放置すると下からタスクバーの如くせり上がってくるキー操作ガイドのこと

*4:ターン制なのでターンを送れば入渠も遠征も建造もすぐ終わる。逆に急ぐ必要もないので張り付かなくていい。

なみいたくんを試してみる

岡本企画 なみいたくん2種類入り OP-750

岡本企画 なみいたくん2種類入り OP-750

前々から気になっていた「なみいたくん」。実売価格600円前後。その実力や如何に。

とか大げさな書き出しですが、平日の夜、仕事から帰ってきて届いていた荷物を開け、模型を並べて携帯のカメラでパシャっと撮っただけですw
たまには気楽な日記もいいかな、ということで。


おぉ、なかなか良いではないか。


たまたま艦首方向から当たった照明のせいで艦首波に見えなくも・・・あるな。でも今までの木目そのままの机の上よりは、断然映えます。

本当は色々工夫して自作して、というのが理想ではありますが、時間の限られたなかで相応の雰囲気を出すにはもってこいです。何より安いですし。
ただ、サイズが少し小さめなので、重巡サイズで既に苦しい。画角が非常に限られてしまうのは値段相応ということなのでしょう。二枚買って並べても、どうしても不連続に見えてしまうでしょう。
あとは適当なポスターかカレンダーで大海原に雲が浮かぶような背景を手に入れたいところです。ソロモン方面が主戦場になった艦達ですので南国風なのもいいかも。


オマケ。製作中の初春と天津風の大きさを比較。やはり天津風の大きさが目立ちます。というより初春型が大きさのわりに武装を詰め込んでいるので、完成するとさらに対比が面白くなりそう。
そして違う艦を並べて楽しむのもスケールモデルの醍醐味。どうせなら小さな睦月型から大きな秋月型まで揃えて並べてみたくなりました。

あと、さりげなく手前に転がってる物体、天津風内火艇*1です。写真撮ってたらもげてしまいました。
で、このパーツはWL共通パーツ*2ですが、裏側が大きく抉れてしまってます。実はここをパテで埋めたぜ!というアピールですw
よほど狙ったアングルで写真撮らないと普段は日の目を見ないので、ここぞとばかりに。まぁこういう部分の自己満足の塊ですから、プラモなんて。

ということで今日はこのへんで。短文にまとめる才能が欲しいなぁ。

*1:艦に搭載されている小型のいわゆるモーターボート。陸地との連絡や雑務に使われる。

*2:WL(ウォーターライン)はタミヤアオシマ、ハセガワの三社が共同で展開している1/700スケールの艦船洋上モデルシリーズ。シリーズの製品には小型艦、大型艦向けの共通パーツがキットに封入されている。

駆逐艦「初春」建造記(4)お金をかけずにディテールアップ!


今日は久々に初春の作業内容をまとめます。先日、楽しい!と宣言した通り、見た目ほとんど進んでないものの、非常に楽しく作業しておりました。

1.窓あけ
前回の建造記で説明したとおり、0.5mmピンバイスで穴あけ。ちょっと実艦より大きめ。

作業途中なのでちょっと汚いですが、こんな感じ。

んで、艦橋や後部船室、砲塔の窓もあけました。こっちはベースのパーツ自体が小さいので0.4mmで。この辺も全体のシルエットというかバランスを意識して決めました。

2.スキッドビーム等の甲板上小物の穴あけ
実際は網目状だったりするものが、プラモの制約上板になったりしている部分がいくつかあるので、ピンバイスで穴を開けたりして実物に近づける作業。

左がBefore*1、右がAfterです。

38番および39番は煙突の先端部。実際は鋼材が網のようになっている部分で、真鍮線を使ったりプラ板で自作する人もいるポイントです。実際は中を煙が通るわけですから、埋まってるのは当然ながら不自然なわけです。今回は元のパーツに穴を開ける工作としました。

25、26、27、および番号隠れてますが36番はスキッドビームといって、魚雷を積み込む際に使うクレーンが付いているレールのような部分。実際は鋼材を組んでハシゴのようになってます。
元のパーツで埋まってる部分を穴あけ。この工作は前回の天津風でもやりましたが、縦になる部分(25、26番)は開けませんでした。今回は全部やってみました。
小径のピンバイスで開けると穴がずれた時に不恰好になり、大径のピンバイスで開けるとずれませんが、パーツに負荷がかかって歪んだり、最悪パーツ破損します。なので一つあけるごとに刃を取り替えるような慎重さで作業。36番一部ミスってますね。まぁあまり気にしない方向で。

40番のパーツは爆雷装填台です。実物はよく通販で売ってるスチールラックのようなものに爆雷が並べられている物体です。網の目のようになってます。
Beforeは良くわからん四角い箱ですが、ディテールアップ作品では金網で作った箱のようなエッチングパーツがつけられることが多い部品です。
縦方向は妥協して、横から見たときに棚みたいになってるのをイメージできるように、0.3mmピンバイスで凹んでるところを穴あけ。このパーツ、裏側も見えるので両方から穴を開けます。強度を考えて貫通させないつもりが、ほぼ全部貫通してしまいましたw
実物は穴が開いているわけではなく爆雷が詰まってますので、塗装時は敢えて穴を塗料で埋めるように塗ってみるつもりです。

3.クリアパーツの処理
この初春のキットでは、艦橋の窓、探照灯、そして信号灯がクリアパーツとして付属しています。天津風では探照灯を、ナノドレッドシリーズの汎用探照灯セットのものに取り替えました。
今回も取り替えてもいいのですが、折角なのでキットのパーツに少し手を加えて使うことにしました。

左がBefore、右がAfter。下のは参考に並べたナノドレッドの探照灯です。
そのままだとツルンとした面で、何となく寂しいので、ナノドレッドを参考にシャッター*2にあたる横線を、デザインナイフで彫ってみました。
塗装したらどうせほとんどわからないと思いますが、こういうコダワリも模型の醍醐味の一つ。ここでこうしてアピールしておきましょうw

あとは塗装前にクリア部分を残すためにマスキングゾルを塗っておきます。適当にたっぷり塗って、あとでデザインナイフで要らないところはカットします。

4.プロペラガード*3
元のキットではブロック状のものが付いてますが、初春は鉄枠だけになっているらしいので、削り取ってしまいました。鉄枠は、後で真鍮線での再現に挑戦する予定です。(まだやってない)
二枚目の真横からの写真ではプロペラガードがまだ残ってますが、一枚目の写真では削り取った後です。

色々細かい部品に手を加えつつ、最後に船体に甲板パーツと艦底パーツを接着し、スキマを埋めました。

船体パーツは構造上、非常に反りやすいのですが、このキットは全くそれが無い。
いや、あるのかもしれないけど、艦底を取り付ける際にガイドになる凹凸が付いていたり、補強材になるようなモールドが付いていたりで、接着時に勝手に補正されるようになっています。
WLおなじみのバラスト取り付けのガイドも、サイズぴったりに作られていて*4これも船体強度を増してくれます。よく考えられたキット構成だと思いました。
甲板もほぼスキマなし。流し込み接着剤で埋まってしまうようなレベルのスキマしかできませんでした。

・・・ここを除いて。

階段の外側にスキマが。まぁこれくらいは予想の範囲内、サクっとパテで埋めてしまいましょう。

ということで、この一週間くらいでやってた作業をまとめてみました。
細かいところまで手を入れてると記事が長くなるなぁ。でもまぁそれだけ楽しんでる証拠ということで、どうかお付き合い下さい。

今日のMVTは、穴あけに活躍しまくったコイツにしておきます。

タミヤ クラフトツール 精密ピンバイスD 74050

タミヤ クラフトツール 精密ピンバイスD 74050

先に刃を紹介してしまってますが、一本持っておいて損は無い、定番の一品、なハズ。値段以上の働きはきっとしてくれます。

*1:実は38番と25番のパーツは既に手が入ってしまってます。写真撮るの忘れてました

*2:実物の探照灯は、必要に応じてON/OFFできるようにシャッターが付いている。使用する前にあらかじめシャッターを閉めて点灯しておき、照射するときに開ける。

*3:スクリューが艦の横幅からはみ出している場合、他の艦と接近したときにスクリューが当たらないようにするための出っ張りが艦尾につけられる

*4:最初は「入らない!」と焦ったものの、少し力を入れると「パチッ!」とはまりました。

何故艦船模型を作るのが楽しいのか?


哲学。いやそんな大げさな話じゃないですよ。
長くなりそうなので先に結論を書くと、

「何故そこにそれがあり、その色をしているのか」が分かると面白くなる

ということでした。
そのためには、同じジャンルのものを何回か作ること。とにかく一度は完成させて完成品を眺めてみること。これが肝要ということも気付いた。

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最近はIII突を完成させる方に注力して、初春を中断してたんです。で、先日晴れてIII突が完成したので、初春の作業に戻りました。
そしたら、めっちゃ楽しいんですよ。ただピンバイスでプラスチックに穴を開けてるだけなのに。
III突が楽しくなかったわけでは決してありません。でもやっぱり艦船模型楽しい。何故なのか気になったので、突き詰めて考えてみる。

例えば、III突のこの写真。

戦車の後ろに鋼索のようなものがついてるけど、コレ多分泥濘や塹壕にはまった車両を牽引するためのモノ、だと思う。車両の前後にはそれをかけるっぽい金具があるし、S字の付属物は多分ワイヤーを連結するためのものだろう。
全部推測ですけど、多分そうだ、という当たりは組むまでわかりませんでした。
んで、そうならそうで、本物を想像してディテールアップするなり、塗装で変化をつけることもできる。

飛行機の場合はモールドで彫られてる溝が、鋼板の継ぎ目なのか、フラップの溝なのかで表現が変わってくる。まぁそこまで表現しようとしてないので模型上では変わらないんですが。
この辺も実物を知っていて、「何故そこに溝があるのか」を知ってると、いろいろ妄想したり表現したりする余地が生まれるわけです。

んで艦の話になるんだけど、正直本当に細かいレベルでは構造物を知らない。
飛行機(1/72)や戦車(1/48)と比較すると1/700は一桁違うので、細かいパーツはオミットされているので。
飛行機は昔から好きだったので構造を結構理解した状態で模型作り始めたので別として、艦は正直知らなかった。
以前の記事でも言及したけど、陽炎を作ってる段階では、今回のIII突と同じように「説明書に書いてあるからそう作った」という状況だった。
それが、他の人が作った模型を見たり、艦船に関する本を買ったりして調べて、理解した上で作るようになった。いや、理解するために作って、理解が深まったというべきか。


例えば右の煙突のさらに右、台の右側にあるループアンテナ*1なんて、パーツだけ見てもこれが何だかわからない。だからとりあえず説明書の指示通りくっつけて終わり。
でも、これがアンテナで、実は細い線でできていて、足はあんな形じゃないということがわかれば、自作するなりパーツ交換するなり、俺のようにわかってても技術的限界でそのままつけたり、とにかく頭を使う余地が生まれる。
ループアンテナの前の丸っこいパーツも、あれが探照灯(サーチライト)ということがわかれば、ガラス面は透明の方がカッコイイということでクリアパーツに取替えた。

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仕事でも勉強でも何でもそうだが、「やれ」と言われたことだけやってても面白くないものである。何故それが必要なのか、何故そうするのか、わからずにやることは、正直言って面白くない。でも、理解して自分からやるようになると、効率も上がるし自分の身にもつく。いいことだらけだ。

模型も同じだ。

説明書のとおりに作るのも楽しいと言えば楽しいが、最初はそうするしかないので、言われたとおりにやる。まぁ模型の場合は趣味やし、「作れ!」と言われて作ることは無いので全く楽しくないわけではないのが救いだ。
でもそれは完成品を手に入れる楽しみのための苦行にもなりかねない。言われた通りにだけ作業しているからだ。

でも、ひとたび何故「それ」が「その色」で「そこ」にあるのか、理解して作ることができたら、全然違った楽しさを見出せるはずだ。
それを知るためには、必ず通らなければならない道がある。わけもわからずでもいいから、一度そのジャンルの模型を完成させること。
そして、作る過程で疑問に思ったことを簡単にでいいので調べてみることだ。
幸い、今はネットで検索すれば大抵のことは調べられるし、解説してくれているサイトも沢山ある。気になったら本屋に行ったり、現代モノなら現物を見に行く手もあるだろう。

あーまた何だかエラソウなことを書いてしまった。後で読んで悶絶するパターンだなこれ。
でもまぁ勢いに任せて書く文章も、また味がある(苦いかもしれないが)ので、良しとします。

*1:てるてる坊主のような小さなパーツだが、頭が丸で一本足の金属線、電波を受信して、自分のいる位置と方位を知るためのもの。ただし当時の技術の限界か、あまり精度は良くなかったようだ。

III突B型製作記(4)初のAFV完成!

年明け早々から作り始めたタミヤ1/48III号突撃砲B型の製作ですが、本日やっと完成しました。
初のAFV模型、事実上の作業日数は7日ほどだと思います。主にダイキャスト車体との戦いに時間を取られましたねぇ。まぁこの辺は一度作ると勝手がわかるので、次回からはもうちょっと楽になるでしょう。多分。


前回やっと履帯の取り付けが終わったので、車体を組み上げていきます。
が、車体の裏側塗るの忘れてました。ほとんど見えないとはいえ、一応塗っておきます。
こういうところは、最初のキットだと気付かないので、次回からは先に塗るように注意、と。


ダイキャスト車体にはネジで止めます。ネジ止めしたところは、ハッチになってるので見えなくなります。


砲塔・・・じゃなくて砲郭か、を組み上げます。とはいえほとんど乗せるだけ。旋回砲塔だとまた違うんでしょうけど。

外観はこの時点でほぼ完成。あとは小物の取り付けとデカール貼りです。


ロープ、スコップ、ジャッキ等を取り付けていきます。小物付けると雰囲気が出てきますねぇ。


最後にデカールを貼って完成!本当は汚しとかするのでしょうが、ひとまずこの段階で完成としておきます。


正面から。この状態を戦場で見たら死にますねw
突撃砲自走砲)は戦車と比べると砲火力自体は高い場合が多く、車体を共有するIII号戦車の初期型は37mm砲ですが、III号突撃砲は75mm砲を装備しています。その分機動性や防御力、自由度(旋回ができなかったり仰角、伏角が取れない等)で劣ります。もちろん例外はありますけど。


個人的に一番好きな角度。小物や履帯がよく見えるので。砲は見えませんけど。


反対サイドも。

ということで全4回、レポート書き始めて最初の完成となりました。
そもそも何故このマニアックな車種を作ったかというと、WarThunderで見かけて印象に残っていたから。固定砲塔に低く構えたフォルムがカッコイイなぁ、と思っていたからです。
その頃はガルパンなんて全然知らなかったのですが、劇中ではカバさんチームの車体ですね。あっちは長砲身のF型ですが。今回ゾウの部隊マーク*1を選んだのも動物つながりだったりしますw

どうせならF型とセモヴェンテ作って対決させたりしても面白そうですが、次は何を作ろうか。
ガルパンを見ていてカッコイイと思ったのがこのIII突、ヘッツァー、セモヴェンテ、KV-2、BT-42と見事に全部自走砲
次のキットは決まってませんが、AFVきっとまた何か作ると思います。
オススメのキットとかありましたら情報お待ちしております。

今日のMVTですが、コレを使うようになってデカールが少し綺麗に貼れるようになったぞ!ということで、今までの功績も加味しつつ、コイツにします。

Mr.マークセッター MS232

Mr.マークセッター MS232

GSIクレオスの「Mr.マークセッター」です。デカール貼るところに先に塗っておき、デカールの位置を決めたら綿棒で一旦綺麗に拭きます。ある程度乾いて動かなくなったら、上からもう一度軽く塗って、綿棒で拭きます。これで凹凸に馴染んでくれます。Mr.マークソフターとどっちにしようか悩んで、こっち買いました。両方持ってた方がいいんでしょうが・・・。
ちなみに今回、デカール結構失敗してます。飛行機のラウンデルは綺麗に貼れるようになりましたが、さらなる慣れと試行錯誤が必要ですねぇ。

あとがきが長くなりましたが、この後は初春の製作に戻ります。早く塗装するところまで行きたいなぁ。

*1:第203突撃砲大隊所属33号車 1941年 東部戦線