年末の天津風製作を振り返る

最初の艦船模型として陽炎型駆逐艦一番艦「陽炎」が2015年10月19日に完成。その後、軽巡「神通」、重巡「衣笠」と作った後、同九番艦「天津風」が2015年12月30日に完成しました。
ここで、両者を比較しつつ天津風の製作ポイントを紹介してみようと思います。内容的にかなりマニアックですがどうかお付き合い下さいませ。

キットは共にアオシマWLで、ランナー構成は全く同じ。説明書どおりに作ると、天津風は艦橋前に25mm連装機銃を一基設置するための機銃台が違いとなりますが、今回は全く同じ構成(開戦時の装備)で組みました。
「陽炎」の時は、キットをそのまま説明書どおりに組む、いわゆる素組みでしたが、「天津風」ではちょっとした工作を2箇所と、パーツを別売りのパーツセットのものに交換したりしてみました。

工作1:艦尾の爆雷投下台の設置

駆逐艦は潜水艦に攻撃するための爆雷を艦尾に装備していますが、爆雷を発射する投射機の他に、手で押して落とす投下台がついています。キットでは投射機はあるが投下台は省略されているので、プラ材で自作しました。

0.25mm厚0.5mm幅のプラ棒の上に、直径0.64mmのプラ丸棒を乗せて、1mmの長さにカット。それを艦尾に両舷3組ずつ、計6基設置します。

こんな感じ。今にして思うともうちょっと前に置いた方がそれっぽいですねぇ。現物の写真はWikipediaの巻雲の写真(File:Makigumo II.jpg - Wikimedia Commons)が分かりやすいです。

工作2:後部煙突前の機銃台に枠を追加

本来は手すり(またWikipediaから天津風の写真を参照File:Amatsukaze II.jpg - Wikimedia Commons)に布がかかってる感じですが、手すりを作るのは難しいので、プラ板を貼って枠をつけてみました。0.3mm厚1mm幅のプラ板をチマチマ貼ります。

その他陽炎との変更点は、以下のような感じです。
・窓をピンバイスで穴あけ(窓の位置は実物の写真と資料を参考に)
・艦尾を少し削る(前出の巻雲の写真を見ると分かるように、正断層状に傾斜がついてる)
・スキッドビーム(クレーンみたいなもの)の穴あけ

さて、前置きが長くなりましたが、両者を比較してみましょう。


左が「天津風」、右が「陽炎」です。

陽炎は色の塗りわけができてない(端まで茶色で塗ってる)けど、天津風は塗りわけました。
また、ボート類と後部マストの取り付け位置が説明書の書き方が分かりづらく、陽炎は間違ってますが、天津風は一応それっぽい場所につけてあります(ボートは外側に寄せてそのまま海面に下ろせそうな感じを出す)。
艦尾の工作した箇所もそれとなくにぎやかに。実物はびっくりするくらい物で溢れてますから。


同じく左が「天津風」、右が「陽炎」。
煙突に付いてる細い棒(蒸気捨管)やT字型の細い煙突(烹炊所煙突)の付き方がマシになったり、先の方は黒く塗ったり。機銃台の枠もまぁ無いよりはいいかな?という感じ。機銃自体をパーツ交換してるので、それも違った印象を与えます。
あと、塗料の塗り方、陽炎は厚ぼったくてべっとりした印象ですが、天津風はそれよりは薄く均一に塗れてるかなーと。陽炎の時はビンからそのまま塗料を塗ってたのを、ちゃんと薄めて塗るようにしただけですが・・・。

とまぁこんな感じで、第一作と比べると少しだけ慣れてきた感はあります。でも写真で見ると、やっぱり艦底との境目が浮いてたり、砲身のバリ(線みたいになってるとこ)が残ってたり、まだまだ修行が足りない点が見つかります。これは次回の課題です。
駆逐艦の次回作は、アオシマの初春かフジミの時雨になると思います。アオシマ以外の陽炎型も作りたいし、アオシマもリベンジしたい。うーん、手が遅いので製作意欲に対してペースが追いついてません。III突も完成してないのにw

今回は少し趣向を変えて、長々と書いてみました。色々なキットを作るのはもちろん楽しいですが、同型艦を別キットで作ってみたり、今回のように全く同じキットで作っても、その時々の実力諸々で違って見えるのは面白いなぁと思いました。

プログラマとSE

Twitterで「オタクの職業は何?」でアンケート取ったみたいなネタがありまして。

1位:SE
2位:絵描き
3位:デザイナー

こんな感じだったんすよ。(アンケートの質については言及しません)
どこまで行ってもプログラマが出てこない。あ、これはSEに含まれてるなぁ、ということで、世間一般的には(そして世間一般よりGEEKが多いであろうオタク界隈でさえ)プログラマはSEの部分集合という認識なのかな、と思ったのです。

確かに兼ねてる人や両方できる人もいますし、見た目正直違いは分かりません。でも、必要とされる知識・技術や、実際の仕事内容は大きな違いがあります。

・SE(システムエンジニア
顧客の要求を満たすシステムを「構築」*1、「運用」する職業

・PG(プログラマ
顧客の要求を満たすシステムを実際に「製造」する職業

ざっくり言えばこんな感じかと。自分の解釈なので、異論反論もあろうかと思いますが。ちなみにここでいう顧客には、社内も含みます。

自分がPGなのでかなりバイアスかかってますが、SEの方が外部から見える場所にいる(非PGな人ともやりとりする機会がある)ので、PG埋もれてるっぽい印象。あとコンサルとSEもごっちゃになってて、さらに実数より増えてるのかも。(実際、上流SE*2はITコンサルっぽかったりする)
いや、世間一般にPGとSEの違いが認知されたからって、地位が向上するとかお給料が上がるわけではないとは思いますが、分かりにくいよなぁ、と改めて思ったわけです。

そこで、コンピュータ業界以外の職業で例えられないか?これが今回の本題です。(前置き長っ)

パっと思いついたのは、

・F1のメカニックがPG、ドライバーがSE
ドライバーはメカニックに注文をつけて、実際のマシンの調整(製造)はメカニックがやる。メカニックがいじったマシンをドライバーは運転(運用)する。

・賃貸マンションの工事作業員がPG、住宅メーカーがSE
住宅メーカーがマンションの企画を立ち上げて工事を発注。作業員が建設(製造)して、住宅メーカーが募集をかけて運用(運用)する。

こんなところです。やっぱPG地味じゃねーか!w
他にもこんな例えはどう?とかありましたら教えてください。

あと、SEに必要な知識とスキル、PGに必要な知識とスキルも、独断と偏見ながら挙げておきます。

・SEに必要な知識とスキル
顧客から要求内容を的確に、漏れなく引き出す。
最新の技術動向のみならず、枯れた技術も広く知っておく。
要求に応えるための適切な組み合わせを判断する。
知らないことは頑張って調べる。適当に返事しない。
他人のせいにしない。
システムがトラブっても泣かない。
顧客から無茶を言われてもへこたれない。

・PGに必要な知識とスキル
プログラムに要求されていることを精確に捉える。
最新の技術動向のみならず、枯れた技術も深く知っておく。
要求に応えるための適切な実装方法を判断する。
知らないことは頑張って調べる。適当に実装しない。
他人のせいにしない。
バグが見つかっても泣かない。
要求仕様が変更されてもへこたれない。

あれ?似てるw
へこたれない、には、断るべきところは毅然と断るという意味も含まれていますよ。実際にできるかは別問題ですがね。。。
そして後半になればなるほど泣きたくなってきますが、楽な仕事はないということだと思います。ですよね?ないですよね?

SEは実際にはやったことない(開発環境の構築と運用ぐらいならありますが)ので、SEは外から見てての印象で語ってます。ちげーよ!というご指摘もありましたらどんどんお願いします。
何事も自分の中だけで考えても限界があるので、外にさらけ出してブラッシュアップする必要があると思ってます。
何かまとまりのない記事でしたが、たまにはこういう考察系も面白いかな、と思い、つらつらと書いてみました。

*1:但し実際にプログラムを作る場合の「製造」は別

*2:ここでいう上流は工程の上流であり、位が高いわけではない

III突B型製作記(2)転輪の取り付け

本日、練習の成果を引っさげてバンド練習に行ってきました。
耳コピは概ね好評、残りの課題曲も完成度を高めるべく、頑張っていきます。

さて、バンドがひと段落したのでやることは一つ。
プラモの続きじゃー!

前回残ってたランナーの塗装を終わらせて、いよいよ組み立て開始。
最初は例のダイキャスト車体にサスペンション等の小パーツの取り付け。
その後、転輪、履帯、を取り付けて、その後車体上部の取り付け、小物の取り付けと続きます。
今日は転輪の取り付けまで。履帯は車体色のジャーマングレーではなく黒鉄色での塗装なので、明日改めて塗ります。

初のAFV作成ということで、転輪が面倒だという前情報はTwitter等で仕入れてましたが、実際やってみると。

転輪地獄。

丸いパーツが嫌いになりそうです。とはいえフネやヒコーキにはあまりないですけど。飛行機の車輪くらいですか、真円のパーツは。
地獄絵図を見ていて、全部タイヤに見えてきた(実際、転輪の円周部分はつや消しブラック塗装)ので、つい


1/48 廃タイヤ不法投棄のプラモデル

とか小ネタを挟んで一人で遊んでましたw(廃タイヤの不法投棄は犯罪です。)
それはともかく。III号突撃砲は、
・ドライブスプロケット1組(一番でかい、車体最前列で履帯を駆動する歯車型のやつ)
・アイドラーホイール1組(次にでかい、車体最後尾にあるやつ)
・ロードホイール6組(車体下側にいっぱいある、地形に追随するやつ)
・リターンローラー3組(車体上側にある、ちっこいやつ)
と11組、22個の転輪があります。多いような気もしますが、この程度でへこたれてたら、他の戦車作れません。多分。他の戦車がいくつくらいあるのか知らんけど。

ともかく、左右分割された44個のパーツをランナーについたまま表裏を塗装、切り離して左右を接着、ゲート処理をしてから円周部を塗装、という段階を経て、作っていきます。


散乱してたのでキレイに並べてみた。そしてこれを車体に瞬間接着剤でつけていきます。


こんな感じ。
おぉ!随分と戦車らしくなってきました。(III突は自走砲だって?こまけぇこたぁいいんだよ)

この接着で力を発揮したのがタミヤ瞬間接着剤(ブラシつき)。フネやヒコーキは、大きなパーツはクレオスの流し込みセメント、小さなパーツはタミヤのゼリー状瞬接で作ってたので、出番がなかったサラサラした瞬接。今回はダイキャスト車体への接着なので、瞬接が必要、でもゼリー状を使うのは面倒な今回、大活躍してくれました。今日のMVPツールは君に決まりだ!

作成中のキット

今日のMVPツール

正規表現+XML+UI=???

たまにはプログラミングの話を。

正規表現が(内部で)使えて、XMLパーサとできればXSLTが使えて、UIを備えて、外部プログラムを使わずに動くモノを作りたいと思ってます。既存のデータファイル類を一括管理できれば便利やなぁ、と。Windows上で動けばOK。
という要求事項を満たすプログラミング言語とかライブラリの組み合わせについて考えてます。

優先順位は、

  1. XMLパーサ

とりあえずデータをXMLで扱えるようにするのが第一の目的なので、コレは必須。

  1. UI

ツールとして自分以外にも使ってもらいたいので、少なくとも編集部分はUI必須。

  1. 追加の外部プログラムやライブラリを使わない

上記と一緒で、できれば手間をかけたくない。

  1. 正規表現

あったら楽。別にユーザ正規表現はいらない。既存ファイルのパースが楽なだけ。

普通に考えたら候補は

まぁ順当。でも何となくstd::regexの文法というか作法が気に入らない。というかリストの扱いがだるい。

  • Qt

単体で一応一通り揃ってるっぽい。個人的に使ったことあるし。

使ったことないけどこれも一通り揃ってるっぽい。

  • PHPでWebアプリ

変化球。PHPは使い慣れてるしUIもHTMLとjQueryでできるんじゃね?

こんなところか。
ただ、既存のデータをプリプロセスでXML変換して、それを編集、ポストプロセスとして変換、と考えることもできる。
プリプロセスは適当なperlスクリプトで俺が処理してしまって、編集や新規作成はC+++xercesでやる、というのもアリか。ワンストップでやるのが何も最善とは限らない。
最も時間をかけたいのが編集のUIなので、そこに注力するためにもXML化はperlでいいか。またはデータファイルとXMLの中間のデータ形式csvのようなものに一旦変換して、あとはCで頑張るという手もあるか。

日記というか、頭の中の思考経路を文章で辿ったような形になったが、とりあえず既存データ形式を読み込めるperlスクリプトを書いてみよう。方針が決まりましたー。お付き合いありがとうございました。

あと二日しかない

jun91282016-01-07

2時間真剣に耳コピしたけど一曲終わらんかった。比較的まともに採譜。
でも課題曲、コピー終わってるのこれとこないだ紹介した曲だけなんだ・・・
あと5曲もあるんだ・・・
頑張ります。今日はもう寝る!事実上あと明日仕事終わってからしか時間ないけどへこたれない。
模型さわる時間も欲しいけど、今週は音楽と向き合います。

土曜日のバンド練習に向けて

課題曲の練習、というか耳コピ、というか聞き込みをしてました。
今週末の土曜日、二回目のバンド練習なのです。

一番コピーできてる曲は、候補から一番漏れそうな曲というジレンマを抱えつつ。でも楽しいからいいのだ!
初見は「こんなんできるかwww」やったけど、実際弾いてみるとそれっぽく聞こえたりしたとき、そしてそれをバンドで合わせた(合わせられた)とき、一番達成感を感じる瞬間かもしれない。チャレンジ的な意味で。もちろん技術的な点を抜きにして、バンド全体で一体感を感じる演奏ができたときは達成感あります。
こないだの友人の結婚式の余興での演奏、あれも手前味噌やけどよかった。俺ミスってたけど。

やってる曲を紹介すべきかちょっと迷いつつ、動画貼っとこう。ちなみに自分の演奏では、AメロのハイトーンC連打が粒控えめですw

この曲をやるか、そもそもコピーかオリジナルかはわかりませんが、いつか人前で演奏できる時を夢見て練習あるのみ!
この機会を与えてくれた職場の先輩をはじめ、バンドのメンバーの皆様に感謝、感謝。

3年半ぶり

3年半も放置していたブログを再利用することにしました。以前はプログラミングのあれこれが多かったようですが(既に記憶がない)、趣味に関する投稿を増やしていきたいと思いますよ。

恐らく以下の内容が中心となるはずです。
・模型製作
・ゲーム
・日記
・プログラミング

以前より雑多な内容になることで、逆に更新のモチベーションを維持しようという試みです。
とりあえず、昨年作成した模型の写真を載せてみましょう。

左奥:ハセガワ1/72零式艦上戦闘機二一型ハセガワ 1/72 日本海軍 三菱 A6M2 零式艦上戦闘機 21型 プラモデル D21
手前:タミヤ1/72晴嵐タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.37 日本海軍 愛知 M6A1 晴嵐 プラモデル 60737
右奥:フジミ1/72九九式艦上爆撃機フジミ模型 1/72 F7 九九艦爆11型


手前から・・・
アオシマ1/700神通青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 軽巡洋艦 神通 1942 プラモデル 351
アオシマ1/700天津風青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 駆逐艦 天津風 プラモデル 458
セガワ1/700衣笠ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 重巡洋艦 衣笠 プラモデル 348
アオシマ1/700陽炎青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 駆逐艦 陽炎 1941 プラモデル 442

全部筆塗り、ほぼ素組み。超絶技巧なプラモの写真が溢れる中、できる範囲で試行錯誤しつつ楽しんでます。
本当は製作しながら記事を書けばよかったものの、後追いでも各キットの記事も書くかもしれません。
現在は、タミヤ1/48III号突撃砲B型で初のAFVにチャレンジしてます。こちらの製作記もまた後ほど。